2015年1月7~8日午後9時ごろ、月と木星がしし座の一等星レグルスのすぐ近くに見える。
夜空に見える天体は、すぐそばに並んでいるように見えても、
実際のお互いの距離は、奥行き方向にとんでもなく離れているということがある。
この夜に並んで見える、
月と、木星と、レグルスはまさにそんな位置関係にある。
木星の距離を、手を伸ばした先のハガキの位置くらいに縮めてみたとき、
月と、レグルスはどれくらいの距離にあるのか、を図解して並べてみた。
木星までの距離を40㎝程度にちぢめると、
月までの距離は0.2mmしかなく、
レグルスは450km彼方。
夜空の奥行きは、これほど遠く隔たった天体どうしが
平面上に並んでいるようにしか見えないほど、
人間の知覚できるスケールとはかけ離れている。